治療にとって好ましい作用のことを主作用といいますが、逆に好ましくない、望ましくない作用のことを副作用といいます。
副作用には個人差があり、いくら飲んでも大丈夫な人もいれば、少量でも症状が現れる人もいます。
副作用と思われる症状が現れた場合は、薬の減量や中止で様子をみる、その症状に対する処置をするなど、副作用に応じた対応が必要となります。
副作用には個人差があり、いくら飲んでも大丈夫な人もいれば、少量でも症状が現れる人もいます。
副作用と思われる症状が現れた場合は、薬の減量や中止で様子をみる、その症状に対する処置をするなど、副作用に応じた対応が必要となります。
薬を飲み始めていつもと何か違う、変だなと感じたら、まず医師や薬剤師に自覚症状を伝えることが大切です。また、副作用を防ぐためにも次のことは守りましょう。
食品や嗜好品の中には、医薬品の効果を強めたり、反対に弱めてしまうものがあります。
また、栄養補助食品(サプリメント)の中にも、医薬品の効果を左右するものがありますので、現在サプリメントを服用中の方は、薬の処方の際には必ず医師や薬剤師にお伝えください。
抗凝血薬、経口糖尿病治療薬、催眠鎮痛薬などの効果が強く出てしまうことがあります。
風邪やけがの治療に使われる抗生物質の中には、飲酒によってアルコールの代謝が抑えられ、全身倦怠感が現れたりするものもあります。
また、最近気軽に購入できるようになったドリンク剤のほとんどにアルコールが含まれていて、薬効に影響を与えることがあるので取りすぎには注意が必要です。
また、最近気軽に購入できるようになったドリンク剤のほとんどにアルコールが含まれていて、薬効に影響を与えることがあるので取りすぎには注意が必要です。
喘息治療薬や経口避妊剤である低用量ピルを服用中の方は、喫煙によって副作用が起こる可能性が大きくなることがありますので十分な注意が必要です。
最近、栄養補助食品(サプリメント)の需要が増加し、医薬品と併用する機会が多くなっています。サプリメントの範囲はビタミン・ミネラル・ハーブ・その他の範囲に及んでいます。ビタミン・ミネラルの中にも医薬品と併用すると、作用が弱くなったり、逆に強くなったりするものがあります。
血液が固まらないようにするワーファリン服用中の方が、クロレラや納豆、ビタミン、イチョウの葉を摂取すると薬の効果が強くなる可能性があります。 また、妊娠前3ヶ月から妊娠3ヶ月の間に、ビタミンAを長期にわたり過剰に摂取すると先天性異常や自然流産を引き起こす可能性があります。
最近リラックス効果のあるハーブとして聞かれるセント・ジョーンズ・ワートも、薬と併用すると薬効が弱くなるものがあります。
サプリメントを現在摂取したり、これから摂取しようと思っている人は医師や薬剤師にご相談ください。
高血圧や狭心症の治療に使われる薬の中には、グレープフルーツジュースを摂ると薬の効果が強くなり、血圧が下がり過ぎてフラフラしたり、動悸や頭痛がおこるものがあります。
グレープフルーツについては果汁や果肉に含まれる特殊な成分の影響が強いことが知られていますので、ジュースだけではなく、果肉だけでも同じように副作用が起こる可能性があります。
また、ブンタン、ダイダイ、スイーティーにもその成分が含まれていますので注意が必要です。 一方、バレンシアオレンジ、レモン、カボス、温州ミカンなどには含まれていませんので、副作用の可能性はないと思われます。
食事を抜いた場合でも、血糖降下薬(糖尿病の薬)以外は、基本的には決められた時間と回数を守って服用した方がよいのですが、空腹時にはほとんど吸収されないものや、空腹時に服用すると胃腸障害が強いものがあるので、食事の代用として牛乳を飲むことがすすめられます。
しかし、抗生物質や骨粗しょう症の治療薬の中には、牛乳によって吸収が低下してしまうものがあります。
また、逆に角化症や水虫の治療薬の中には牛乳によって吸収が上昇してしまうものがありますので注意が必要です。